2011年8月21日
アクティブやないに、「藻類バイオマス ~地域未来を拓くフロンティア~」という筑波大学大学院教授・渡邉信さんの講演会を聴きに行った。
藻が石油を作り出すというと、突飛な話に思えるが、じつは藻には石油と同じような成分のオイルを作り出す能力があるらしい。中東などで産出される石油も、何億年か前にこの地域が浅い海だったころに繁殖した藻によって作り出されたということだ。
試算によれば、オーランチオキトリウムという種類の藻を培養すれば、2万ヘクタールの生産施設があれば、現在日本が輸入している石油の量に匹敵するオイルを生産できるという。しかもオイルを抽出したあとのカスにも、もしかしたら薬品などに使える成分があるかもしれないし、最終的には乾燥させてペレットにすれば、バイオマス発電で燃やす燃料にできて、燃やしたあとに残った灰も藻を育てるための栄養分にできるという、夢のような話だ。実用化が待ち遠しい(^_^)。
この技術を実用化・商用化するためのコンソーシアムも作られている。詳しくはこちら→http://algae-consortium.jp/